患者さんと一緒に使える資料のページ

患者さんと一緒に見ることが出来る資料や患者さんが購入しても役に立つ資料を

紹介したいと思います。


塩分早わかり  女子栄養大学出版部

カリウム、リンの記載はありませんが、塩分の資料としては最高の一冊です。

透析間の体重増加が多い患者さんと一緒に見て何が原因か探しましょう。

素材だけでなく加工品や市販食品、調味料など写真もきれいで見やすいです。

栄養士はもちろん透析患者さんにも購入して頂きたい一冊です。


腎臓病の食品早わかり  女子栄養大学出版部

塩分早わかりと似た本です。ナトリウムの記載がカリウムに変更されており、

タンパク質も強調されています。透析患者さん用というより腎不全保存期の

患者さん向きです。カリウムが高くなりやすい透析患者さんには使いやすいと

思います。市販食品の種類が塩分早わかりより少ないことがやや難点です。

この本と塩分早わかりは両方持っていても損はなく、うまく使い分けることが

栄養士の能力につながるかもしれません(^_^)

 

腎臓病 透析患者さんのための献立集 たんぱく質50g  女子栄養大学出版部

自治医科大学附属さいたま医療センター栄養部と2015年3月に腎臓科教授を退官

された田部井薫先生が協力して作成された一冊です。透析患者さん用の献立と写真

が前半部分、腎臓病や透析患者さんの食生活の解説が後半部分に書かれています。

全ての献立を作ることは難しいかもしれませんが、患者さんとこれなら作れそう

という献立を見つけて他の食材に応用しても良いと思います。

この本は患者さんが購入しても損がない一冊です。

少し前の話になりますが、田部井教授が当院に週1回診察に来ていました。

透析治療のガイドラインの作成に係るほどすごい先生ですが、気さくで患者さんに

信頼される先生でした。自分も個人的に何回か直接質問をしたことがありますが、

丁寧に分かりやすく答えてくれたことが印象的です。田部井先生は白衣のとき、

腕まくりをしており、自分も真似していつでも腕まくりしてます(^_^)

今度、南魚沼市民病院の院長になる予定と知りましたが、今後も活躍して頂きたい

と共に自分の大きな目標となる先生です。